楽団への復帰を考え始める

11月の後半にはぽつぽつと「痛み止めを飲まずに済む日」が増えてきて、私は楽団への復帰を考えるようになりました。

 

目標は12月初旬ですが、さすがにこの状態でいきなり合奏に出るのはリスクが大き過ぎるので、まずは個人練習で使う某ホールへ予約に行きました。

 

そして手術から約1ヶ月後、初めてフルートを吹きました。

まず、心配だった肺活量は特に変わった感じがしませんし、ビブラートをかけても傷は痛みません。ただ、楽器を吹くために喉に力を入れると、手で喉を押さえられたような息苦しさがありました。私のフルートは抵抗が強いので、そのせいでもあるでしょう。いつものようにロングトーンをやっていくと、肺の中の息の量が減ると明らかに苦しいことに気が付きます。

 

そうして出した音色ですが、フルートの中低音はまずまず。ただ、予想通り高音域はひどい音でした……。ピッコロに至っては音色がどうこう以前に音を出す感覚を若干見失っているとさえ思いました。そして、ピッコロの第3オクターブ(特にAから上)を鳴らそうとすると明らかに苦しいです。

 

そんなこんなで様子を確認して、個人練習は1時間ほどで終了しました。吹けないことはありませんが、どうしたものだろう? というのが正直な感想でした。

 

不安がある中で、私は休団中に代理のパートリーダーを務めてくれているKちゃんに連絡を取り、私がいない間に決まった曲のパート譜とスコアが欲しいと頼みました。吹ける吹けないはともかく、楽譜も見ずに復帰するわけにはいきません。

 

コンディションは万全からは程遠いですが、あまり時間をかけていると今度は演奏会までの時間がどんどん減ってしまいます。見切り発車かもしれませんが、私は11月末に楽団への復帰を決断しました。