祭りの後

毎年恒例の定期演奏会が終了しました。

 

今年は体調の不安もなく本番に臨めたのはよかったのですが、諸事情から今までの係に加えて演奏会の係の中で一番大変なものを主体的に担当することになりまして、前日当日は目が回るほどの忙しさでした。その証拠に、演奏会当日のウォーミングアップの時間が15分しかなかったのです……(※この発言で身バレしても構いません!)

 

大きな本番の前に必ず行うコンディション調整は比較的うまくいっていたのがせめてもの救いでした。通常であれば、ウォーミングアップをして気持ちを高めてリハーサルを行い、本番に備えるのですが、その中の最初のプロセスがまるごと抜けた結果、どうなったかというと……アンサンブルコンテストのときとは逆に、集中力のスイッチが入らず、普段なら絶対に行わないミスをしまくりました(汗)。今回、私のソロは一つだけでしたが、その譜面にまず「集中」と書き、すぐに「とにかく」を書き足す始末。

 

その中でもフルートは「このまま本番を迎えてもまあ何とかなるかな」という感じでしたが、ピッコロは文字通りボロボロ、このまま演奏会のステージに立つなど論外! な状況で、ただそれでも係の仕事は行わなければなりませんし、開演時間も決まっています。全ての用意を終えて楽屋に戻ってきた私に残された時間は20分。そして、開演の前にどうしてもパートで音程を合わせたい個所があったので、それを考えるとウォーミングアップに使える時間は15分でした。

 

私はピッコロを手に取ると、いつものウォーミングアップでやっているパッセージを普段の1.5倍くらいの速さでさらい始めました。打ち上げではその様子を見た仲間から「あのときのなつめさんは鬼気が迫っていた」、楽屋の外で最終確認をしていたフルートのメンバーからは「鬼のようにアルペジオ(分散和音のこと)をさらっていましたね」と言われました(笑)。自分でも、あの15分の集中力の密度はすごかったと思います。おそらく、あのときに話しかけられていたらかなり高い確率でキレていたでしょう(笑)。

 

そうして何とか辻褄を合わせて舞台に乗り、正直に言うと完璧ではありませんでしたが、大きな失敗もなく何とか最後の曲まで終えることができました。個人的には、リハーサルで思うようにピッコロが吹けなかった憂さを晴らせたのでよかったです(笑)。

 

それに加えて、今回の演奏会でようやく楽器の調子(特にピッコロ)が手術前の状態に戻ったことを実感できました。手術から約1年半、長かったです……。

 

演奏会が終わると一区切りですが、私はまだ以前からやっていた係の仕事が残っています。それが終わってようやくホッとすることになります。あと少し、引き続き頑張ります。